才能を生かす段階に入ると、磨いているときにはなかった「もう1つの恩恵」がやってくるようになります。
それが「人から喜んでもらえる」という恩恵です。
自分の才能が形となったことは何であろうと、人に感動を与え、喜びをもたらします。
野球が上手な人は、人々に興奮や勇気を与えることができます。
美しい絵が描ける人は、安らぎを与えることができます。
お笑いのセンスを持った人は、ユーモアで人々の心を温かくさせることができます。
料理が得意な人は、おいしい食事で人に喜んでもらえます。
スケートが上手にできる人は、美しい演技で人々を魅了させることができます。
優れた文才を持った人は小説を書き、感動できるストーリーで人々に訴えかけることができます。
このように得意とすることを発揮し活用していけば、多くの人に喜んでもらえ、喜びが次への原動力につながるのです。
私も物を書いていて何が一番嬉しいのかというと、人から喜んでもらえたときです。
自分を表現した作品が書けることも十分に幸せなことですが、さらに人の役に立ち、喜んでもらえたときが一番嬉しい瞬間です。
喜んでもらえればもらえるほど私も嬉しくなり、やりがいも出てくるので、もっと楽しくなります。
自分では大したことがないと思っても、人によっては求めていた情報や、当然と思われる話でも再認識する機会にもなります。
自分はただ好きなことを突き詰めているだけでも、ある程度のレベルまでいくと人の役に立てるほどになるのです。