才能を「最初から輝いている能力」と思っているなら誤解です。
才能を「最初から何の努力もなく発揮できるもの」と思っているなら、もっと大きな誤解です。
才能の初期段階は輝いておらず、大した能力もありません。
実力も、人より少しうまくできる程度。
「比較的スムーズにできる」「得意かもしれない」「自分に合っている気がする」という程度の実感しかありません。
どんな才能も、最初は「原石」の状態です。
原石ですから、まだ輝きはなく、普通の石ころに見えます。
その辺に転がっている石ころと同じで、ほとんど見分けがつきません。
宝石の原石はしっかり磨くことで輝くように、才能の原石もしっかり鍛錬を積み重ねることで輝いていきます。
才能の原石を見つけたら「思ったほど大したことない」と軽視しがちですが、ここは大切なところです。
そもそも才能の初期段階は大したことありません。
最初から、一流の能力を発揮しているわけではありません。
才能の原石は、磨いてこそ輝くもの。
しっかり磨いてこそ伸びていき、輝いていき、花を咲かせ始めます。
才能があれば、苦労も努力も必要ないと思っているなら誤解です。
才能があるからこそ、苦労も努力も必要です。
しっかり発揮するためには、むしろ人の何十倍・何百倍の努力と苦労を重ねる必要がある。
その結果として「才能の原石」から「本物の才能」に変わります。
現在、才能を発揮している人を思い出してください。
映画の天才、料理の天才、野球の天才、囲碁の天才、将棋の天才、演劇の天才、投資の天才、発明の天才。
どんな天才も才能を発揮する前には、すさまじい努力と苦労を積み重ねているはずです。
人の見えないところで、信じられないほど頑張っています。
命を削るような苦労と努力を経験しています。
その分野について、人の何十倍・何百倍も頑張っています。
最初から輝いているのではありません。
磨くから輝くのです。
才能があっても、花を咲かせるには努力と苦労が欠かせません。
才能を発揮している天才たちは、すべて苦労人であり、努力家です。
集中力があって、根気も強くて、負けず嫌いです。
苦労に苦労を重ね、努力に努力を積み重ねた結果、才能の花が開き、立派に活躍することができます。