やりたいことがたくさんあると、急いだ生き方になりがちです。
「少しでも人生を満喫したい」
「あれもしたい。これもしたい」
「少しでも人生を楽しみたいから、それぞれ急ぎながら楽しんでいく」
そんな生き方をしている人もいるでしょう。
一生は短い期間であるかのように、忙しく活動している。
少しでも人生を楽しもうと、スケジュールはぎっしり詰め込んで、空白の時間をなくそうとする。
あれもこれも着手して、いつも忙しく動き回る。
少しでも起きている時間を増やそうと、睡眠時間を削ることで、活動時間を捻出する。
急ぎ足で活動量を増やせば、それだけ経験や出会いの数も増えるのは間違いありません。
効率とスピードを追求しつつ睡眠時間を削って活動量を増やせば、それだけ経験や出会いの数も増えるのは間違いありません。
たっぷり人生を楽しむことができるように思えます。
少しでも人生を満喫するために、生き急ぐ生き方になっている人も多いのではないでしょうか。
しかし、生き急ぐ生き方には注意が必要です。
少しでも人生を楽しむ姿勢は素晴らしいですが、あまり忙しくなるのはよくありません。
生き急ぐことは、死に急ぐことになるからです。
少しでも生き急ごうとすると、焦ることが多くなります。
スピード重視になったり、厳しいスケジュールになったり、心の余裕がなくなったりします。
緊張することが増え、興奮気味になり、心拍数も上がってしまいます。
心拍数と寿命には、相関関係があります。
ほ乳類の生涯の心拍数は「およそ20億回」ということが確認されていて「ほ乳類の心拍数一定の法則」といいます。
これは、ネズミもゾウも人も同じです。
ネズミは心拍数が早いため寿命が短くなり、ゾウは心拍数が遅いため長生きします。
人の心拍数も、およそ20億回です。
生き急ぐと、焦ったり慌てたりすることが多くなります。
余計に心拍数を増やすことになるため、寿命にも影響します。
結果として、生き急ぐことは、死に急ぐことになるのです。
急ぎ足でたくさん楽しむことができても、寿命が短くなれば本末転倒です。
では、生き急ぐのでなければ、どう過ごしていけばいいのか。
のびのび楽しむのです。
幸せを1つずつ丁寧に噛み締めながら、じっくり味わっていきます。
どれだけ多く幸せを得るかではありません。
どれだけ深く幸せを感じるかです。
幸せは、量ではなく、質が大切です。
幸せの数は少なくとも、じっくり深く感じることができれば、十分豊かです。
幸せの数は減るかもしれませんが、感じられる幸せは深まります。
のびのび楽しめば、焦ったり慌てたりすることも減ります。
不安や緊張も減って、穏やかでリラックスした時間が長くなります。
幸せをじっくり噛み締めることができるようになるので、心が豊かな時間を送れるようになります。
生き急ぐのではなく、のびのび楽しみましょう。
「少し生き急いでいるかな」と思ったら、ブレーキを踏んで、ペースやスピードを調整しましょう。
のびのび楽しむことが、結果として、最も幸せを感じる生き方になります。