逃げ癖のある人には「逃げ癖」という言葉がよく登場します。
トラブルがあったとき、安易に「逃げ癖」という言葉で理由を説明します。
「いつもの逃げ癖が出てしまいました」
「もともと私には逃げ癖があります」
「すぐ仕事を辞めてしまうのは、逃げ癖があるからです」
もっともらしく聞こえますが要注意です。
「逃げ癖」という言葉に逃げているだけです。
逃げ癖という言葉に逃げていると「私には逃げ癖があるからすぐ仕事を辞めても仕方ない」という思考になってしまいます。
これは悪い納得です。
「逃げ癖」という言葉で自己正当化しているにすぎません。
「逃げ癖」という言葉に逃げているかぎり、逃げ癖を改善することはできません。
逃げ癖という口癖がある人は、知らず知らずのうちに「逃げ口」という言葉に逃げています。
安易に逃げ癖という言葉を使っていると、そこで思考が止まってしまいます。
「仕方ない」で終わり、改善に向けたアクションもできなくなります。
逃げ癖という言葉に逃げるのをやめることです。
言いそうになったら、喉のところでぐっと止めます。
そしてなぜそうなったのか、きちんと原因を考えましょう。
逃げ癖という言葉に逃げるのではありません。
きちんと現実を向き合い、原因を考えてください。
すぐ仕事を辞めてしまったのはなぜか。
「深夜業務が多くて体調を崩しやすかったから」
「自分に合っていない仕事だったから」
「人間関係でトラブルを起こしたから」
じっくり突き詰めて考え、原因が判明するから、具体的な改善に向けたアクションを起こせます。
深夜業務が多いなら、次は日中の仕事を探せばよいことがわかります。
自分に合っていない仕事であれば「自分に合った仕事は何だろうか」という考えに発展できるでしょう。
人間関係でトラブルを起こしたのであれば、人間関係やコミュニケーションの勉強が必要だとわかるでしょう。
こうして逃げ癖を少しずつ改善していくのです。
原因がわかるから、改善に向けた取り組みが可能となります。
逃げ癖という言葉に逃げるのではありません。
きちんと原因を探って改善に取り組みましょう。