「落ち着いて」と言ったとき、素直に受け取らない人がいます。
むっとした表情を見せ「別に焦っていない」と否定します。
反抗的な態度を見せるのは、頑固な人によくあるパターンです。
「何も問題ない。いたって冷静だ!」
それは誤解です。
「落ち着いて」と言われたら、焦りを感じていなくても焦っていると思うことです。
相手から見ると、焦っているように見えているということです。
焦っているからといって、自分ですぐ気づけるとは限りません。
焦っているときほど冷静に自分を見ることができなくなるので、自己判断を誤る傾向があります。
お酒の場で「酔ってるでしょ」と言われたとき「酔っていない」と否定するのと同じです。
「落ち着いて」と言われることがあれば、すでに焦っているのです。
アドバイスは貴重です。
「認めたら負け」というつまらないプライドは捨てることです。
「落ち着いて」と言われたら「自分は今、焦っているのか」と素直に受け止めましょう。
頑固に突っぱねるのではなく、素直に他人の意見を取り入れるのが賢明です。
わざわざアドバイスをいただけるのはありがたいことです。
そのまま放置していれば、冷静を欠いた判断によって損失が生まれていたかもしれません。
トラブルに発展して、思わぬ後悔を招いていた可能性もあるでしょう。
トラブルになる前に気づかせてくれたのですからありがたいことです。
「重大なトラブルを未然に防いでもらえた」とも言えます。
早めに指摘され、貴重なアドバイスをいただけたのですから、むしろ感謝するのが正解です。
「そうだね。焦っているね。気づかせてくれてありがとう」
気づくからこそ、落ち着きを取り戻すアクションができるのです。