新しい料理との出会いは、どこにあるのか。
それは、行きつけのお店にあります。
行きつけのお店であれば、何度も行ったことがあって、すっかりなじんでいることでしょう。
店内の雰囲気、料理の種類、店員さんの顔ぶれなど、すぐイメージできるはずです。
メニューを見なくても、料理名やイメージが浮かぶはずです。
食べ慣れた料理なら、金額まで覚えていることもあるでしょう。
すでにいろんな料理を試したこともあるはずです。
行きつけのお店であれば「よく知っている」「すでにわかっている」「私のホームグラウンド」と思いがちです。
ここがポイントです。
行きつけのお店だからといって、完全に知り尽くしているとは限りません。
ところどころ「抜け」があるはずです。
その抜けた部分に、チャンスがあります。
行きつけのお店だからといって、すべての料理を食べたことがあるのはまれです。
メニューを開いたとき、たいてい見ているのは同じところばかり。
メニューを隅から隅までじっくり見てみましょう。
無意識のうちに避けている料理がありませんか。
メニューの四隅にも目を向けてみましょう。
まだ食べたことのない料理が1つくらいあるのではないでしょうか。
実際のところ、いつも注文するのは同じ料理ばかりで、ほかの料理は未体験ということが少なくありません。
本当にすべてを食べたことがあればいいのですが、じっくり見ると、意外とまだ食べたことのない料理があるはずです。
それを注文してみるのです。
いつも行っているイタリア料理店があるとします。
メニューをじっくり見て、まだ食べたことのない料理を注文してみましょう。
メイン料理はもちろんのこと、前菜やデザートでもかまいません。
モーニングをやっているお店なら、モーニングしか登場しない料理があるかもしれません。
たったこれだけです。
小さなことかもしれませんが、新しい出会いであるのは間違いありません。
行きつけのお店であっても、新しい料理との出会いはあります。
ただ気づいていないだけです。
メニューにある料理をすべて制覇するまで楽しみが残っています。
もしメニューにある料理を制覇できれば、別のお店に行けばいいことです。
行きつけのお店は、食のワンダーランドです。
新しい料理との出会いは、行きつけのお店にあります。