映画を見終わったら、余韻があります。
ゆっくり流れるエンドロールを見つめながら、しばらく心地よい余韻が心に広がります。
映画のいろんな場面が走馬灯のように浮かんできて、何とも言えないしみじみした感覚が心に広がります。
エンドロールが始まってから、涙が浮かんだり鳥肌が立ったり心が震えたりすることも少なくありません。
素晴らしい映画は余韻も素晴らしい。
余韻を味わうことは映画の醍醐味の1つです。
さて、余韻を味わうのは映画に限ったことではありません。
私たちの普段の食事でも、きちんと余韻を味わうことが大切です。
食事が「食べるだけ」で終わっていないでしょうか。
もちろん食べることも大切ですが「ただ食べればいい」「ただ腹を満たせればいい」と考えるのでは味気ない。
ぜひ食べ終わった後の時間も味わってください。
それが「食後の余韻」です。
どんな食事にも「食後」があります。
食事の際は、できるだけ心地よい余韻が残るように心がけましょう。
食事が終えたら、すぐ席を立つのではなく、しばらく余韻を楽しみましょう。
食後の余韻を味わうことも、食の楽しみの1つです。
余韻は、楽しもうと意識しないと楽しめません。
ちょっと振り返って思い出すだけでいいのです。
料理はもう食べ終わっていて目の前にはありませんが、思い出して振り返ることならできるはずです。
「こういう味だったね」
「これがおいしかったね」
「こんな感触だったね」
丁寧に思い出していけば、心の中に静かな感動が広がります。
余韻を味わうと、まだ口の中に味が残っているかのような感覚を楽しめるでしょう。
食事を振り返れば、それだけ長く余韻を味わえます。
1分でも長く余韻を味わえば、それだけ印象的になります。
これが「一つ一つの食事を大切にする」ということです。
私たちは、1日3回の食事が基本です。
つまり、余韻を楽しむチャンスが1日3回あるということです。
私たちは毎日、食後の余韻を楽しむチャンスと対面しています。
このささいな点に気づくかどうかです。
ただ食後の余韻を感じるだけではありません。
食後の余韻は、1分1秒でも長くしてください。
目をつぶってみたり呼吸を整えたりします。
感謝の気持ちを込めて「ごちそうさま」と言うことも大切です。
そうすれば、心地よい余韻が長続きします。
これまで食事を味わうことしか考えていなかったなら、これからは食後の余韻を味わうことも取り入れてください。
食後の余韻を長くすることは、幸せな時間を長くすることです。
食べ終わっていても、余韻が続いている間は食事が続いています。
食後の余韻を大切にすることは、食の質を高めることにつながります。
余韻を味わう習慣ができれば、あなたの食生活はワンランクアップします。
少しでも心地よい余韻にして、少しでも余韻を長く味わいましょう。
食後の余韻を楽しめるあなたは、素晴らしいのです。