相手先に訪問した際、お茶を出されることがあります。
夏場であれば冷たいお茶が多く、冬場であれば温かいお茶が多いでしょう。
出されたお茶を一口も飲まずに帰っていませんか。
もちろんマナー違反ではありませんが、少し気になるポイントです。
お茶を出すだけとはいえ、手間がかかります。
お茶を出す側になってみると、その手間がよくわかるでしょう。
いくつかのステップを経ています。
それぞれ小さなことですが、いくつかのステップがあり、正しいプロセスがあります。
時間と労力をかけて出したお茶を、一口も飲まないで帰られると、もやっとした感じになります。
自分のかけた労力が無駄になったように感じて、残念な気持ちになるのです。
相手に悪気がない分だけ、気持ちの整理が難しいところです。
お茶を作って出した経験がないなら、社会勉強のつもりで一度体験してみてください。
やかんに水を入れるところから始めてください。
1杯のお茶を作るだけであっても、なかなか手間がかかって大変です。
手間をかけて出したお茶を、一口も飲まないで帰られたときの残念な気持ちがよくわかるはずです。
ペットボトルのお茶を出していることもあるでしょう。
既製品のお茶であれば湯飲みに注ぐだけなので、ほとんど手間がかかりません。
たとえそうだとしても、少なからず手間をかけていることには変わりありません。
わずかながらお茶代もかかっています。
そこには「どうぞお召し上がりください」という優しい気持ちの表現があります。
出されたお茶は、飲み干してから帰るようにしましょう。
話をしながらちびちびいただきます。
余ったお茶は、帰り際に一気飲みでもかまいません。
最後の1滴までお茶を飲み干せば「お茶を出したかいがあった」と喜んでくれます。
しっかり飲み干すことで「おいしくいただきました」という意思表示になります。
別れ際に「お茶がおいしかったです」と言えば、なお好印象です。
別れた後、気持ちのいい余韻が残るのです。
喉が渇いていないなら、半分だけでも飲んでおくといいでしょう。
喉が渇いていなくても「水分補給」と思えば飲みやすくなります。
体調が優れないなら、一口だけでもかまいません。
尿意が心配なら、お別れしてからトイレに駆け込めばいいことです。
できるだけ相手の気遣いに応える努力をしましょう。
気遣いに応えることで、印象がアップしてご縁が続きます。
お茶を飲むだけですから簡単ですね。
出されたお茶を飲み干して帰る人が、愛されるのです。