相手の話を途中で遮らないことです。
相手の話を最後まで聞かずに、自分の話を話し始めていませんか。
話の途中で納得できないことがあると「それは違うよ」と言いたくなります。
話の途中で先の展開がわかると「つまりこういうことでしょ」とまとめたくなります。
どれもNGです。
話を折るのと同じです。
話を折るのは失礼な行為です。
相手の話を折ることは、話の主導権を奪うことになります。
話を折る人が嫌いという人はいても、好きという人はいません。
初対面で話を折ると、相手を不快にさせてしまい、印象も悪くなります。
ましてや話を何度も折られると、不快感も倍増します。
話を折っていると「この人とは合わない」と思われ、抵抗感を持たれるでしょう。
残念ながらこれが現実です。
深い話をしたくても、途中で気持ちがなえて、話す気がなくなります。
「この人と話をしても、話を折るばかりでいらいらする。いつも話の主導権を奪われる」と思われたら最後です。
相手の話を途中で折ると、出会いも途切れるのです。
相手の話は最後まで聞きましょう。
人は、最後まで話を聞いてくれる人を好きになる心理があります。
話を最後まで聞くと「自分のすべてを受け入れてくれた」と認識するため、その人に好意的な印象を持つようになります。
言いたいことができても、余計な口を挟みません。
途中で話を折りません。
自分の話は、相手の話が終わってから始めましょう。
「私は話すのが苦手」という人もいるでしょう。
話が下手なら、なおさら聞き役に回ることです。
聞き役であっても、きちんと最後まで話を聞く人は好かれます。
うつろな顔で話を聞くのではなく、目をきらきら輝かせながら話を聞いていると、さらに好印象です。
聞き役に回るときは「適度な相槌」が重要です。
「うんうん」
「なるほど」
「そうですね」
気の利いた相槌である必要はなく、普通の相槌で十分です。
話の合間に相槌を打つと、相手はますます上機嫌になり、どんどん話してくれます。
相手が女性なら、共感することも大切です。
「楽しそうだね」
「大変だったね」
「つらかったでしょう」
相手の気持ちに共感する言葉を投げかけましょう。
「私の気持ちをわかってくれた」と喜んでくれます。
「それは違う」と思うこともあるでしょう。
反論するなら、相手の話を最後まで聞き終わってからにします。
相手の話をすべて聞き終わり「たしかにそうですね。でも~」というような話し方をすれば、嫌な感じがありません。
いったん受け止めてから言い返すようにすれば、相手も聞き入れやすくなります。
あなたの印象は、話を聞く態度で決まります。
相手に好かれたいなら、最後まで話を聞くことです。
話を折らず、最後まで聞くだけで好かれるのですから、考え方によってはこれほど簡単なことはありません。
相手の話を最後まで聞けば「また会いたい」と思われます。
再び会う機会に恵まれ、出会いは続くのです。