初めて会ったとき、名刺交換をすることがあります。
特にビジネスの場合、初対面では名刺交換が定番です。
このとき、読み方がわからない名前を見かけることがあります。
特に当て字を使った名前に多く見られます。
ふりがなが付いていればいいですが、ふりがなの付いていない名刺も少なくありません。
名刺交換でよくある場面ですが、ここは大切な瞬間です。
「名前の読み方がわからないけど、まあいいか」
「いちいち確認しなくてもいいかな」
「読み方が必要になったら、そのとき確認すればいいだろう」
どれも出会い運を下げる考え方です。
後から名前を確認しようとしても、思うようにいきません。
「後から確認すればいい」と思いますが、意外と単純にはいきません。
後になればなるほど、聞くタイミングが難しかったり心理的な抵抗が生まれたりして、聞きにくくなります。
名前の読み方がわからないと、何かと不都合が生じます。
会話で相手の名前を呼べません。
名前の読み方がわからないからといって、当てずっぽうで呼ぶのもよくありません。
うっかり名前を読み間違えると、相手に不快感を与え、むっとされるでしょう。
街でばったり会ったときも、名前がわからないと、声をかけにくくなります。
名刺交換のときに名前を確認しておかないと、出会いに恵まれても、ご縁を発展させることが難しくなります。
途中で関係が途切れてしまうこともあるのです。
名前の確認をするなら、ベストタイミングがあります。
名刺交換をした直後です。
読み方がわからないときは、名刺をもらった直後に聞きましょう。
名刺に書かれた名前に注意を向けて、きちんと確認します。
読み方に自信がないときも、念のため確認しておくほうが安心です。
堅苦しく考える必要はありません。
「何とお読みすればよろしいでしょうか」と聞くだけです。
相手は快く答えてくれるでしょう。
名前を聞くことで、名前にちなんだ話題に広がることもあります。
「名前を聞くのは失礼ではないか」
そう心配する人もいますが考えすぎです。
名前を聞くのは、むしろ好印象です。
「自分に興味を持ってくれている」とわかるので好印象です。
たとえ相手が目上の人であっても、読み方を聞くのは失礼に当たりません。
「読み間違いを防ごうとしている。きちんとした人だな」と感心され、印象深くなるでしょう。
読み方に意識を向けるのは、相手に意識を向けるのと同じことです。
読み方を確認すると名前に注意が向くので、覚えやすくなります。
後から名刺を見返したとき「あのときの方だな」と思い出しやすくなります。
素晴らしいご縁に発展しやすくなるのです。