「また会いたい」と思わせたいなら「話を切り上げるタイミング」を工夫しましょう。
話を切り上げるタイミングは自由ですが、だからこそセンスが要求されます。
あなたなら、どんなタイミングで話を切り上げますか。
普通は、たっぷり話しきってから切り上げることが多いのではないでしょうか。
もちろん話しきってから切り上げるのも悪くありません。
あれもこれも心ゆくまでたっぷり話しきるのは、さぞ気持ちがいいでしょう。
話しきった後は、一仕事を達成したような気持ちになれます。
しかし「また会いたい」と思わせたいなら、ここに検討の余地があります。
話しきることはよいことに思えますが、そうとは限りません。
心ゆくまで話しきると「ネタ切れ」の状態になります。
「会っても話すことがない」という状態になり「しばらく会わなくていいね」となって、次に会う約束もしにくくなります。
楽しかった印象は残るものの、また会いたいと思わせる力が弱くなる。
また、長時間のコミュニケーションは体力も使います。
また話しきった後は体力の消耗も激しいため、疲労感が伴って後味も悪くなりがちです。
良かれと思って話しきってしまうと、皮肉にも、かえって関係が遠ざかる結果になるのです。
また会いたいと思われたいなら、話を切り上げるタイミングを工夫しましょう。
話しきってから切り上げるのではありません。
話が盛り上がったところで切り上げるのです。
話が盛り上がったところで切り上げると「話し足りない」という気持ちになります。
中途半端な感じになって、少しもやもやした感じになりますが、これが大切です。
あえて意図的に消化不良の状態を作り出し「惜しい」という気持ちにさせます。
続きの話がしたくてむずむずするでしょう。
話の途中で切り上げるので、まだ体力が残っていて、お互い元気なままでお別れできます。
「話の続きがしたい」と思うようになるので、また会いたいと思われるようになるのです。
話のネタを話しきるわけでもないため、なおさらまた会いたいという気持ちになります。
話が盛り上がったところで切り上げるのはなかなか心苦しいことですが、ここが正念場です。
話が盛り上がったところで話を切り上げるほうが、ご縁が長続きするのです。