「楽しよう」
そんな気持ちが心に広がっているなら注意しましょう。
もちろん楽しようとすることが、すべて悪いわけではありません。
きちんと仕事をこなすために楽しようとするのならいいのです。
たとえば「手順化」「自動化」です。
手順化や自動化を行えば、仕事がスムーズになってストレスが減ります。
少しでも仕事を楽したいので、自動化させたり手順化させたりするなら悪くありません。
それは、怠け心ではなく、責任感によるものです。
楽したいとはいえ、苦労や努力が伴っています。
前提には「きちんと仕事を行う」という誠実な気持ちがあります。
そこには、仕事に対する責任感と使命感があります。
仕事の効率を上げるために知恵を振り絞って、きちんと実行しているのですから、むしろ称賛すべきことと言えるでしょう。
しかし、きちんと仕事を行うわけでもなく、単に楽しようと考えるのは危険です。
それは、苦労や努力を否定することになります。
苦労や努力を否定しては、何もうまくいきません。
気力もパワーも出ません。
根気も集中力も出ません。
怠け心が生まれ、だらだらしてしまいます。
だらだらした状態で、どうやって仕事がうまくいくのでしょう。
責任感も使命感もなければ、ちょっとしたことで諦めてしまいます。
仕事でもスポーツでも何でも、うまくいかせるためには一生懸命になることが必要です。
苦労や努力が必要であり、手間も時間もかかります。
思うようにいかないとき、根気を出して困難を乗り越えることも必要です。
単に楽しようとすると、苦労や努力を否定することになるため、何事もうまくいかなくなります。
「楽して○○する方法」というキャッチフレーズがあれば、すべて怪しいと考えたほうがいいでしょう。
楽してうまくいくなら誰も苦労しません。
営業トークであり、現実はそう単純にはいきません。
だらだらしていて成功しようなんてうまい話はありません。
楽しようとするから、うまくいかないのです。
ここで大切な心がけがあります。
楽しようとするのではありません。
楽しむのです。
楽しもうとすると、全身の細胞が目覚め、力がみなぎってきます。
気力もパワーだけでなく、根気や集中力も出てきます。
楽しいゲームを思い出してください。
楽しいゲームをするときは、自然と集中してしまいます。
「楽しもう」という気持ちがあると、自然とわくわくして、体の内側から力がみなぎってきます。
なかなかうまくいかなくても、楽しむ気持ちがあれば、根気を発揮できます。
頑張らなくても、うっかり頑張ってしまうのが、楽しむことの素晴らしさです。
うまくいかせたいなら、楽しむ気持ちを大切にしましょう。
仕事も勉強もスポーツも、楽しむようになると、結果を出しやすくなります。
楽しもうとすると、自然と活力が湧いて、結果として一生懸命になれます。
楽しもうとするとき、あなたの潜在的な力を発揮できます。
自然と頭の回転が速くなり、記憶力も思考力もアップします。
楽しむ気持ちさえあれば、苦労や努力があっても、わくわくしながら取り組めます。
もはや苦労や努力と感じなくなることも少なくありません。
「気づけばこんなに頑張っていた」「いつの間にかこんなに結果を出していた」という状態になるでしょう。
「楽しよう」と「楽しもう」は、響きや見た目はそっくりであっても、実際は似て非なるもの。
「楽しよう」はNGですが「楽しもう」はOKです。
楽するのではなく、楽しみましょう。
楽しもうと心がければ、成功するのは時間の問題です。
楽しもうとすると、うまくいくのです。