ときどき臨時収入を得ることがあります。
親からのお小遣い。
親戚からのお年玉。
会社の臨時ボーナス。
宝くじに当たり、当選金を得ることもあるでしょう。
思いがけず入ってきた収入があると、気持ちが舞い上がって嬉しくなります。
定期的な収入とは違い、臨時収入は、予期していなかった分だけ喜びも特別大きく感じます。
たとえ臨時収入の額が小さくても、特別感があって興奮するでしょう。
目がきらきらして、気分が高揚して、鼻息も荒くなるはずです。
このときが大切です。
臨時収入があっても、すぐ財布に入れないことです。
「せっかく臨時収入があったのだからすぐ使いたい」と思うかもしれませんが、その気持ちがよくありません。
臨時収入を得た直後は、気持ちが高揚しているため、余計な買い物をしやすくなります。
財布に入れていると、つい使ってしまいます。
衝動買いをしたり、気前よく人におごったり、軽い気持ちで商品を買ったりするでしょう。
せっかく臨時収入があっても、水のような使い方ではもったいない。
「おかしいな。いつの間にお金がなくなったのだろう?」
調子に乗ってお金を使いすぎたことに後悔するのです。
こうしたトラブルを防ぐため、臨時収入があったとき、心がけたいことがあります。
臨時収入は、すぐ財布に入れるのではなく、いったん手元から離しましょう。
できるだけ取り出しにくいところに一時保管するのが賢明です。
たとえば、銀行口座です。
銀行口座に入れておけば、ATMや窓口に行かないかぎり、現金を手にすることはできません。
普通口座でもいいですが、貯蓄用口座に入れておくほうが安心です。
会社からの臨時ボーナスが普通口座に振り込まれたなら、貯蓄用口座に移動させておくといいでしょう。
自宅の金庫に入れておくのも良い方法です。
金庫に入れておけば、鍵がかかっているので、取り出すのに一手間かかります。
金庫に入れておけば、セキュリティーもしっかりしているので安心です。
大切なことは「自分の手元からお金を離しておくこと」です。
自分の手元からお金を離しておけば、すぐお金を使う心配がなくなります。
もちろん口座から引き出したり金庫から取り出したりすれば使えますが、一手間かかるだけでも使いすぎを抑止できます。
お金を使わないわけではありません。
お金を使うタイミングを少し遅らせるだけのこと。
興奮が収まるまでは、ぐっとこらえることです。
冷静な状態になることで、お金の使いすぎを防止できるのです。
臨時収入があっても、興奮が収まるまでは、手元から離しておくことをおすすめします。