お金が足りないとき、どうするか。
借金癖のある人とない人の違いが垣間見える場面の1つです。
借金癖のある人に見られる、典型的な考え方があります。
「お金が足りないなら、借りればいい」です。
借金癖のある人は「お金がないなら、とりあえずお金を借りて、後から返せばいいよね」と思っています。
借金への抵抗感が小さく、罪悪感もありません。
安易にローンを組んだりキャッシングサービスを利用したりしようとします。
心の中では「別にお金を借りればいいだけだよね」「きちんと返済できれば文句はないだろう」と思っています。
たしかに借金をしても、後から利子や手数料を含めて返せば、問題はありません。
誰かに迷惑をかけているわけでもなければ、法を犯しているわけでもありません。
ローンもキャッシングサービスも、許されている範囲で利用することができます。
しかし、問題なのは、安易にお金を借りる行為です。
借金は基本的に、できるだけ控えるべきことです。
借金をするということは「お金のやりくりがうまくいっていない」という証拠です。
収入と支出のバランスが悪い状態であり、経済状況が破綻しています。
たまたま財布を持参し忘れていたなら別ですが、経済的に苦しいにもかかわらずお金を借りるのはよくありません。
借金を許容する考え方があれば、借金癖になるのも当然です。
借金を返せても「お金が足りないなら、借りればいい」という考え方があるかぎり、再び借金をすることになるでしょう。
借金をすることが生活の一部になってしまい、借金癖から抜け出せなくなるのです。
借金癖を直すなら、お金が足りないときの考え方を改める必要があります。
「お金が足りないなら、借りればいい」ではありません。
「お金が足りないなら、貯まるまで我慢する」です。
お金が足りないときは、その場で購入するのは我慢しましょう。
欲しいものがあっても、足りないときは我慢します。
時間がかかってもいいので、こつこつお金を貯めてから買うようにします。
衝動買いを防ぐ考え方にもなるため、浪費を防ぐ効果もあります。
たとえ「お金を貸しますよ」と親切に声をかけてくれる人がいたとしても、好意だけ受け止め、遠慮しておきます。
「今だけの限定商品ですよ」と購入を促してきても、お金が足りないなら潔く諦めましょう。
借金癖を直すときの、基本的な考え方です。
借金をするときは、きちんと抵抗感や罪悪感を覚えるようになるのです。