すでに借金があるなら、現状を把握しましょう。
自分が今、どこからどのくらいお金を借りているのか、きちんと把握することが大切です。
借金の現状を把握していないと、借金をしていないような錯覚を覚えます。
人は、忘れる生き物です。
ぼうっとしていると、なかったことのように思えます。
紙幣や硬貨といった現金は直接触れますが、借金は手元にないため触れません。
借金をしているにもかかわらず、借金をしていないと感じるのは大変危険です。
「まだ借りても大丈夫だろう」
「もう少し借りても大丈夫だよね」
「借金があっても何とかなるだろう」
安易な考えが浮かんでしまい、さらなる借金に手が伸びてしまう。
借金を繰り返すことになり、どんどん借金額が膨らんでいくことになるのです。
すでに借金があるなら、まず借金の現状を把握しましょう。
厳しい現実を直視することになるため、乗り気がしないでしょう。
自分で自分の弱さを認めることになるため、抵抗を感じるかもしれません。
しかし、きちんと借金を返済するなら必要な作業です。
引き出しから請求書や借用書を取り出し、漏れなくすべて確認しましょう。
頭の中で考えるのではなく、きちんと紙に書き出しましょう。
借入先が複数あるなら、借入先に分けてリストアップです。
1円でもお金を借りていれば、借金です。
借りたお金は返すもの。
友人からジュースを買うときに借りた100円も、借金としてカウントしましょう。
忘れてならないのは、奨学金です。
奨学金も借金です。
借金である以上、返済義務があります。
きちんと書き出すことで、客観的な状態を把握できます。
借金の現状を把握するからこそ、返済計画も立てやすくなります。
借金を返すなら、きちんと返済計画を立てなければ始まりません。
「こんなに借金をしているのか」と、自分の現状を把握して驚くことも、借金癖の抑止力になります。