借金癖を直すなら、必ず考えておきたいことがあります。
「生活費の内訳」です。
借金癖のある人は、生活費の内訳を考えていません。
考えていたとしても、曖昧な状態です。
きちんと生活費の内訳を決めていないと、記憶や感覚だけが頼りになるため、無計画な使い方になってしまいます。
「まだ大丈夫」
「もう1つくらい買ってもいいよね」
「たまには贅沢を楽しんでもいいだろう」
気持ちが緩むと、財布のひもも緩みます。
お金の使い方が乱暴になり、つい使いすぎてしまいます。
「生活費の内訳を考えていない」ということは「お金の使い方に上限を設けていない」ということ。
上限を設けていないと、お金の使い方が気分任せや短絡思考になり、使いすぎる傾向があります。
水のようにお金を使ってしまい、金欠に向かって一直線。
気づけば、家計が火の車になっていて、借金せざるを得なくなっているのです。
生活費の内訳を考えずして、借金癖の改善はありません。
借金癖のある人は、きちんと生活費の内訳を考えましょう。
頭で考えるだけでなく、きちんと紙に書き出して、目に見える形にしておきましょう。
一般的な生活費の内訳は、次の項目があります。
生活費の内訳を考えるときは、必ず黒字になることがルールです。
生活費の内訳が完成すれば、目立つところに貼っておきましょう。
たとえば、部屋の壁や冷蔵庫の扉です。
毎日見ることになり、注意喚起を高めることができます。
生活費を意識することで、誘惑や勧誘に接することがあっても、振り切れるようになります。
もし予算を超えそうになれば、しっかり抑えるように心がけます。
飲み会の誘いがあっても、社交で必要なものを除けば、断ることも大切です。
特に注意したいのは「変動費」です。
固定費は、契約を見直さないかぎり一定額ですが、変動費は毎月変わります。
食費・被服費・交際費といった変動費は、個人の努力次第で節約が可能です。
生活費の内訳を考えておけば「これくらいが上限」とわかるようになります。
無駄遣いを減らそうと思い、変動費の内訳を厳しく設定したくても、注意したほうがいいでしょう。
最初から厳しく設定すると、自由が減って、ストレスも大きくなります。
変動費の内訳は、ある程度の許容範囲を設けたほうがいいでしょう。
ストレスが小さくなって取り組みやすくなります。
達成感も得られやすくなって長続きします。
慣れていくにつれて変動費を厳しくしていけば、スムーズにステップアップできます。
生活費の内訳を考えたら、暗記しておきましょう。
「暗記までしなくてもいいのではないか」と思いますが、油断は禁物です。
生活費は、24時間365日、私たちの生活と関わるお金です。
お金とは切っても切れない関係ですから、生活費の内訳くらい暗記しておいても損はないでしょう。
紙に書いて見えるところに貼っておくのもいいですが、本気で借金癖を直したいなら、暗記をおすすめします。
内訳を暗記するだけですから難しくないはずです。
頭の中に生活費の内訳が入っていれば、売り場で欲しいものを見つけても「これは余計な買い物だ」と我慢できます。
きちんと生活費の内訳を暗記しておくと、節約意識と金銭感覚が研ぎ澄まされ、お金の管理能力も向上します。