意外に思われることかもしれませんが、人間が差をつけるのは起きている時間より、眠っている時間のほうです。
人との競争の中にいるとき、起きている間のことばかりを偏って考えてしまいがちです。
「活動するのは、起きている時間」
「ほかの人との競争で差をつけるのは、起きている時間の活動」
そう思っているようです。
しかし、起きている時間の質は、睡眠の質と関係しています。
人生の3分の1は睡眠時間であり、眠っている時間が多く占めています。
起きている間に一生懸命になっていることに関しては、それほど大きな差はつきませんが、眠っている時間の質で差が出てきます。
十分に寝ているか寝ていないかで、起きている時間の集中力や気力、体力が大幅に違ってくるのです。
睡眠とは疲れを取り、元気を充電する時間です。
起きている間に頑張っている人に限って、夜遅くまで起きていて睡眠不足になっています。
一生懸命になろうとしても、気力や体力、集中力が続かないのです。
それに対して夜寝ている時間をしっかりもっている人は、十分に元気を充電できています。
ですから、起きている間は気力も体力もあり、集中力も出せます。
起きている時間に差ができるのは、起きている時間そのものより、眠っている時間のほうがポイントなのです。
私はいつも本を書くために、睡眠時間だけはしっかりとるようにしています。
あえて意識をして早めに寝て、十分に睡眠を取るように心がけています。
食欲と睡眠欲の両方があれば、私は迷わず睡眠欲を優先させます。
多いときでは8時間以上、少なくても7時間は必ず寝るようにしています。
「それは寝すぎだろ」と思われそうですが、このくらい十分に寝ていないと起きている間は元気も出ず、ダルくなります。
睡眠不足で起きたときには「疲れた。今日はもう何もしたくない」と、寝起きから疲れを感じます。
睡眠不足だと「なぜこんなに苦しい人生を送っているんだろう」と、ついマイナス思考へ偏りがちになります。
睡眠時間を十分にとるかどうかで、日中の仕事や感情に影響するのです。