行動力を妨げているのは、良かれと思って心がけていることかもしれません。
それは「小さなことへのこだわり」です。
小さなことにこだわっていませんか。
少しでも立派に仕事を仕上げようと思うと、小さなことにこだわってしまうことがあります。
欠点や不足が少しでもあると、気になって仕方ない。
もともと神経質な性格もあるでしょう。
特別意識しなくても、自然と気になることもあるはずです。
小さなことなので、悪影響も小さくて限定的ですが、気になって仕方ありません。
悩みや不安が生じ、時にはいらいらします。
少しでも悪い点があるなら、何とか対処して改善したいと思うでしょう。
もちろんきちんとしたい心がけは立派です。
小さなことも妥協せず「きちんとしたい」「最高の状態にしたい」と思うのは真面目な証拠。
サボらず真面目に仕事をしようとする姿勢であるのは間違いありません。
仕事で上手にこだわりを発揮すれば、きっと質の高い仕事ができるでしょう。
真面目な仕事ぶりは、上司やお客さまからも評価されるはずです。
しかし、小さなことにこだわっていると、なかなか行動できません。
事あるたびに小さなことが気になって、集中力を妨げます。
「どうしよう、どうしよう」となかなか決断が下せず、迷い時間だけが過ぎていく。
小さなことに振り回されると、神経も消耗します。
結果として、行動が遅くなるのです。
とりわけ完璧主義者によく見られる傾向です。
完璧主義者は、何事も妥協せず、完全な状態を目指そうとしますが、その心持ちが厄介です。
もっと心を大きく持ちましょう。
小さなことなら、あえて無視する勇気も必要です。
小さなことを気にしなくなると、気持ちが楽になるので行動しやすくなります。
もし何かあれば、そのときはそのとき。
大きな責任が伴っていない仕事なら、もっと気楽に考えたほうがいい。
小さなことなら、トラブルがあったとしても、小さくて済むでしょう。
恥をかいて済むことなら、恥をかけばいい。
落ち込んで済むことなら、落ち込めばいい。
笑って済むことなら、笑い飛ばしてしまえばいい。
どれもこれも大したことはありません。
いちいち小さなことを気にしているほうが疲れます。
「小さなことは気にしない」という気持ちが大切です。
小さなことを気にしなくなると、見通しがよくなり、ひたすら前を見るだけでよくなります。
心に浮力が働いて、明るい気持ちになれます。
心労や心配事が減って、行動力がつくのです。