人付き合いでは、贈り物をすることがあります。
お歳暮やお中元、記念や行事の贈答品、誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントなどです。
相手が喜んでもらえるものを贈ろうと思いますが、どんなものを贈るかが大切です。
人付き合いが下手な人は、残る贈り物をします。
実用的な衣類、おしゃれなアクセサリー、手作りの品物などです。
もちろん残る贈り物のすべてが悪いわけではありません。
たとえば、人生に一度しかない大きなイベントなら、残る贈り物もいいでしょう。
卒業式・成人式・結婚式など、人生の大きな節目を祝う目的なら、残る贈り物も適切です。
贈り物を見るたびに、当時の感情・初心・向上心を思い出せ、後になっても役立つでしょう。
そのほか、相手から直接プレゼントのリクエストがあれば、残る贈り物でも喜ばれます。
もともと相手が必要としているものなら、残る贈り物であっても、喜んで受け取ってくれるでしょう。
一部例外はあるものの、残る贈り物がふさわしい場面があるのも事実。
ただし、一般的なイベントの場合、残る贈り物は注意が必要です。
残る贈り物は、受け取った後が大変です。
受け取った瞬間こそ嬉しいですが、残り続けるので、管理をしなければいけなくなります。
もらうたびに荷物が増え、保管場所が必要です。
心がこもったものであればあるほど、捨てにくい。
軽い気持ちで残る贈り物をしがちですが、長期的に考えると、相手の負担になる可能性があります。
残る贈り物をするなら、慎重になったほうがいいでしょう。
人付き合いが上手な人は、残らない贈り物をします。
残らない贈り物は価値が低いように思えますが、誤解です。
残らない贈り物のほうが、物として残らなくても、心に残りやすくなります。
たとえば、菓子類・図書カード・映画のチケットです。
菓子類は、食べてしまえばなくなりますが、おいしく味わった記憶が残ります。
図書券も、使えばなくなりますが、本を買って読めば、知識として残ります。
映画のチケットも、使えばなくなりますが、映画の記憶として残ります。
時間とお金に余裕があれば、旅行をプレゼントすることもあります。
旅行なら、一生の思い出として残るだけでなく、絆を深めることにも役立つでしょう。
残らない贈り物は、物質として存在しなくても、思い出・経験・絆になって残り続けます。
残らない贈り物は相手の負担にならないため、受け取って助かります。