人と雑談を楽しむとき、どのタイミングで終えるかが大切です。
もちろんビジネスの会議なら、まず用件を済ませることが第一です。
話し合って決めなければいけないことがあるなら、結論が出るまで議論を続けることも必要でしょう。
時には予定時間を延長してでも議論が必要になることもあります。
ただし、これはあくまでビジネスの場合です。
プライベートの雑談では、心がけが少し変わります。
人付き合いが下手な人は、話しきってから解散します。
話したいネタをすべて話す。
お互いが雑談に満足するまで、徹底的に話しきる。
お互いすべてを話しきって、完全燃焼してから解散します。
理想的なコミュニケーションに思えるかもしれませんが、注意が必要です。
すべてを話しきると、完全に心が満たされた状態になります。
「満足した」「ネタを話しきった」「もう十分」と思うでしょう。
すべてを話しきった後は、静かな雰囲気になり、しんみりとします。
別れた後も、湿っぽい余韻が続くでしょう。
「また会いたい」「早く会いたい」という気持ちが弱くなります。
時には「しばらくは会わなくてもいいかな」と思うこともある。
不思議な話ですが、人付き合いでは「満足するまで話しきったから、縁が切れやすくなる」という状況もあります。
一方、人付き合いが上手な人は、雑談の終わらせ方がユニークです。
人付き合いが上手な人は、話が盛り上がっているうちに解散します。
話が盛り上がっているうちに解散すると「物足りない」「もっと話したい」という気持ちになるでしょう。
名残惜しい気持ちが強いので、また会う約束も前向きな気持ちでできます。
別れた後も気持ちのよい余韻が残ります。
「楽しく話ができた」という印象になり、よい思い出として締めくくることができるのです。