どんな人にも美点と欠点があります。
欠点だけの人はいません。
美点だけの人もいません。
人によって美点と欠点の割合に違いはあるものの、すべての人に美点と欠点が混在しています。
他人の美点と欠点の付き合い方が、人付き合いにも影響するポイントです。
人付き合いが下手な人は、相手の欠点を探す癖があります。
「悪いところはないだろうか」
「変なところはないだろうか」
「劣っているところはないだろうか」
いわゆる、粗探しです。
どんな人間でも欠点はあります。
人と出会うたびに、何らかの欠点を見つけては、気になり始めます。
動きが遅い、ミスが多い、気が利かない、息がくさい、話がわかりにくい。
欠点を見つけるたびに、相手の評価を下げたり抵抗感が強くなったりします。
欠点を探す癖があるので、どんな人と出会っても、最終的に付き合いにくくなるのです。
一方、人付き合いが上手な人は、人と出会ったとき、相手の美点を探す習慣があります。
「相手の良いところはどこだろうか」とわくわくしながら、相手の美点を探します。
多くはないかもしれませんが、美点を探せば、どんな人にも1つはあります。
素直な性格、言葉遣いが丁寧、ITに詳しい、行動にスピードがある。
相手の優れたところが見つかれば、素直に認め、敬います。
相手が年下であっても尊敬します。
たとえ相手が幼い子どもであっても、美点を見つけては「自分には真似できない」と尊敬します。
その一方で、相手の欠点に気づいても、あまり気にしません。
欠点を見つけたところで仕方ありません。
「自分にも欠点はある。自分に他人を悪く言う資格はない」と考えているので非難しません。
相手の美点を十分尊敬していれば、少々相手の性格に難があっても、ささいに思えます。
美点を尊敬しながら接しているので、相手に欠点があっても、良い人間関係が築けるのです。