ある日、大切な人からお金の悩みで相談されることがあります。
「お金がないから貸してほしい」と。
身近な人がお金に困っていれば、助けたくなるのが人情。
相手が家族・親族・親友ならなおさらでしょう。
経済的な援助をするのはいいですが、このとき心がけておきたい注意点があります。
人付き合いが下手な人は、素直に応じて、お金を貸してしまいます。
金額が大きくても、相手のためを思ってお金を貸してしまう。
一見すると、思いやりのある立派な対応に思えますが、後からトラブルが発生しがちです。
お金を貸したまま、なかなか返してくれない。
いくら待っても返してくれない。
お金の貸し借りは、貸したほうは覚えていても、借りたほうが忘れがちになるものです。
返済を求めても「もう少し待ってほしい」と言われる。
いつ返せるのか聞いても「いつになるかわからない」と濁されるだけ。
あまりしつこくお願いすると、相手が逆に怒り出す始末。
だんだん相手と関係が悪くなり、最終的に友人を失うことになります。
貸したお金を失うだけでなく、友人まで失うことになり、二重の痛手を負うことになるのです。
人付き合いが上手な人は、お金を貸すときの考え方がスマートです。
最初は要求を断ります。
ただし、相手が大切な人でどうしても助けたいときは、お金を貸すくらいならあげてしまいます。
お金をあげてしまえば、最初から借金返済の催促をしなくてもいいので、いらいらすることはなくなります。
もし返済してもらえれば「ラッキー」と思えます。
友人は、お金より大事な存在です。
お金を失っても、最低限の人間関係だけは保てるのです。