確かめる時間は、思ったより重要です。
確かめるというのは、確実にできているかどうかを見るということです。
ときどき確かめる時間がもったいないと言っている人がいますが、時間を有効に使っているようで実はとても危険な使い方なのです。
確かめるとは、ちょうど足元を固めて、階段を上がっていく状態に例えることができます。
階段を1段1段しっかり上がっていくためには、まず足元にある階段がしっかりしていなければなりません。
古くて今にも崩れ落ちてしまいそうな階段だと、上がることもできません。
もしかしたら階段が崩れて、また1からのやり直しになってしまうかもしれません。
そうならないためにも、今、目の前にあることに全力を尽くし、しっかりできているかどうかを確かめる。
確認ができて初めて次のステップへと進んでいくことが、一番確実であり一番上手な時間の使い方です。
確認のために時間はかかります。
時によっては、作っている時間よりさらに時間がかかってしまう場合もあります。
それでも確認だけはしておきましょう。
振り出しに戻ってしまうなら、時間はかかっても、確実に前に進んでいくほうが遠回りに見えて、一番の近道になるのです。