昔の人は、珍しい生き物を「神の化身」と見立てました。
たとえば、白鷺・亀・蛇です。
いつでも会える動物ではありません。
普段は、人の目が届かないところに隠れています。
ふとしたときに現れ、さっと消えていなくなります。
「珍しい動物に出会った。きっと神様に違いない。ありがたいことだ」
蛇と言えば、気持ち悪く感じやすい動物ですが、昔の人は「神の化身」として、ありがたく感じていたのです。
それは現代社会でも「珍しい出来事」として起こっています。
道ばたでお金を拾った。
お茶を飲もうとしたら、茶柱が立っていた。
目覚まし時計がなる1分前に、偶然目が覚めた。
お菓子を買ったら「当たり」が出た。
青信号が連続で7回続いた。
卵を割ったら、黄身が2つ出てきた。
道ばたを歩いていたら、友人とそっくりな人を見かけた。
たとえ嫌な出来事でも、珍しければOKです。
珍しい出来事があったとき「珍しい出来事だな」で終わらせるのではありません。
珍しい出来事があれば、いいことがある前触れと考えましょう。
神様が、ふと現れた瞬間です。
昔の人が、珍しい動物に出会ってわくわくしたように、私たちも珍しい出来事があったときはわくわくしましょう。
「どんないいことがあるのかな」
いいことを期待すると、ますます今日を楽しめるでしょう。