人との関係は、糸を結ぶことに似ています。
蝶結びのように強くつながっているけれど、あるところを引っ張ると、すぐ糸がほどけてしまう関係。
まめ結びのように、一度つながるとなかなかほどけない関係などです。
特に、糸同士がもつれ合ってしまうときがあります。
人間関係に置き換えると、トラブルが起こってしまい、いがみ合っているときです。
糸がもつれていると、つい力ずくで引っ張ってしまい、何とかもつれをほどこうとしてしまいがちです。
しかし、実際は、力ずくでほどこうとすればするほど、さらにもつれてしまうのが人間関係です。
もし糸がもつれてしまったとき、あなたはどうほどいていきますか。
もつれた糸のほどき方は、次の2種類あります。
このように客観的に見てみると、どちらが正しい解き方であるか、わかりやすいものです。
もちろん(1)の「冷静になり、ゆっくり解く」が、正解です。
しかし、残念ながら、人間関係でこじれたトラブルを「思い切って、切ってしまう」で解決してしまう人が、しばしば目につきます。
たしかにもつれた糸は切ってしまえば、簡単に解決できますが、お互いが傷を負ってしまうことになります。
これでは、きれいな解決の仕方とは言えません。
きれいな解決の仕方は、お互いの熱くなった頭を冷やし、冷静になってゆっくり糸をほどくことです。
この方法が遠回りに感じても、一番の近道であり、一番きれいな解き方になります。