相手に振り向いてもらうために「すねる」という技を使う人がいます。
自分が被害者を装って、相手に優しくしてもらうためにする、1つの演技です。
たしかにすねることで簡単に相手を振り向かせてしまうことができてしまいます。
ですが、二度も三度も繰り返しすねてしまうのはやめましょう。
一度くらいすねられるならまだ許せます。
しかし、何度も続くと「疲れる人だ」と思われるでしょう。
すねてばかりいると、わがままに見えてしまうからです。
鈴木由美子さんの有名な漫画 『白鳥麗子でございます!』は、テレビや映画にまでなった女性に大人気の漫画です。
主人公の白鳥麗子は、素直に好きと言えず、わがままな女であるゆえになかなか恋がうまくいかない恋愛事情を描いています。
時には高飛車になったり、わがままになったり、すねてみたりと、何とか相手に振り向いてもらおうと演技をします。
しかし、逆に恋がなかなかうまくいきません。
最初から「好き」と、一言言えばすむことです。
しかし、自分のプライドが邪魔をしてしまうのです。
たった一言「好き」と伝えるがために、漫画『白鳥麗子でございます!』は、数巻にも及ぶ長編になっているのです。
すねたり、高飛車になったり、わがままやプライドを持っていることが、これほど恋愛を邪魔してしまう障害になってしまうのです。
のちに白鳥麗子は、自分のプライドが恋愛を邪魔していることに気づき、だんだん素直な性格になります。
話の結末では、彼のぼろアパートで、好きな人(哲也)の汚いシューズを洗っている麗子の姿が描かれるシーンがあります。
私がこの漫画の中で、一番心打たれたシーンです。
あの見栄っ張りで高飛車な麗子が、最後は素直になっていくところに、私たちは恋愛を学ぶべきポイントが隠されているのです。
なかなか素直になれない自分がいたら注意です。
できるだけ素直な気持ちを伝えていくことが、一番の近道となるのです。