ネガティブな志望動機にもかかわらず、よく見聞きする志望動機があります。
成長に関する志望動機です。
「御社なら成長ができると思い、志望しました」
「御社の新人研修・社員教育の制度に感銘しました」
「私はもっと成長したいと考えています。御社の業務を通して、成長し続けます」
一見すると、もっともらしい志望動機に聞こえます。
前向きで、向上心にあふれていることが感じられますね。
だからこそ、勘違いする人が多いのです。
実のところ企業は、成長に関する志望動機が苦手です。
応募者の成長のために雇うわけではないと思うからです。
企業は学校ではありません。
新人を成長させるためではなく、企業を成長させるために、採用活動を行っています。
また、成長を求めるなら、他の企業でもできるだろうと考えるでしょう。
「この企業でなければいけない」という志望動機が伝わりません。
一見すると立派な志望動機なのですが、実際は、さほど印象に残らない内容なのです。
企業が求めているのは、利益に貢献できる人物です。
志望動機は「成長」ではなく「貢献」という点を強調するのがポイントです。
「企業の利益に貢献させてほしい」という意欲や熱意が伝われば、採用担当者も快くうなずいてくれるはずです。