就職活動をしていると「企業選びで人生が決まる」と考えがちです。
たしかに企業によって、人生に与えるインパクトは異なるでしょう。
環境が違えば、福利厚生も収入も異なります。
有名企業なら、優秀な人も、大勢いるに違いありません。
人生の大半を企業で過ごすことを考えれば「企業選びで人生のすべてが決まる」と考えるのも自然なのかもしれません。
しかし「人生のすべてが決まる」というのは、大げさです。
企業で、人生のすべてが決まるわけではありません。
企業とはいえ、競争があります。
有名な企業に入社できても、安心とは限りません。
周りが優秀な人ばかりなら、入社後、競争で苦しむ可能性もあるでしょう。
逆に、無名の企業に入社だから、人生も悪くなるとは限りません。
小さな企業ほど、個人の手腕を発揮しやすいため、評価されやすくなるかもしれません。
突然の転勤を命令されることもあるでしょう。
リーダーが突然の体調不良で、自分が仮のリーダーとして起用されることもあります。
入社してから、企業の規模が小さくなることもあれば、大きくなることもあります。
突然社長が代わることで、社内の雰囲気ががらりと変わることもあります。
もちろん社内で、運命の出会いがあるかもしれません。
人生は、何があるかわかりません。
企業で、人生のすべてが決まるわけではありません。
事前の情報収集は大切ですが、あくまで参考です。
実際のところ、入社して仕事を始めてみないと、本当のところはわからないのです。
入った企業で、人生のすべてが決まるとは考えないことです。