ニートの生活は、親との同居が意欲の妨げになっている場合があります。
親がお金をくれるから、働く必要がない。
家があるから、住む場所に困ることもない。
親があらゆる世話をしてくれるから、何もしなくていい。
親がいると、つい甘えてしまうのです。
本来、子どもを助けるべき親の存在が、子どもの自立を妨げている場合があります。
そのことを、親も気づいていない場合さえあります。
「親がいる環境では甘えてしまう」
そんな実感があるなら、方法は1つのみです。
一人暮らしです。
一人暮らしをすれば、すべてを自分で対応しなければなりません。
おなかがすくと、買い物に行かざるを得ない状況になります。
動かざるを得ない状況になることで、動くきっかけを見いだしやすくなります。
周りの環境を新しくすることで、気持ちをリセットさせる効果もあります。
新しい環境には、自分のことを知っている人がいません。
新しい環境で、生活をやり直すと考えれば、行動する勇気も湧いてくるでしょう。
もちろん一人暮らしは、簡単にできるものではありません。
引っ越しには、大きなお金もかかりますから、親の援助が必要になるでしょう。
親に余計な負担をかけるかもしれません。
しかし「親がいる環境では甘えてしまう」という実感があるなら、試す価値はあります。
自分から親に「怠けている自分を引き締めたい。一人暮らしをしたい」と提案をしてみるといいでしょう。
引っ越しや維持費の費用がかかっても「わが子の自立のためなら」と涙をぬぐって、容認してくれる場合があります。
一人暮らしによって、気持ちが引き締まれば、自然と意欲が湧いてくるでしょう。
「親に申し訳ない」と思いますが、その気持ちを行動する意欲に変えることです。
自分から変わろうとする気持ちと行動が大切です。