人付き合いが上手な人は、たとえ友人でも、しっかり謝ることができる人です。
友人だからとはいえ、手を抜くのではありません。
友人だからこそ、手を抜かないのです。
友人に何か悪いことをしてしまったときに「ごめんなさい」と言える人は、うまく人付き合いができます。
プライドがあるからとか肩書が上だからとかは、全然関係ありません。
プライドを捨てて肩書抜きの関係こそ、本当の友人関係です。
友人にとても謝ることが上手な人がいます。
気持ちよく「ごめんなさい」が言える人です。
「ごめんなさい」を言われたら、それ以上怒れません。
しっかり相手が反省していることがわかったら、それ以上怒れないからです。
人とは、気持ちよくお付き合いしたいものです。
誰も喧嘩がしたくて怒るのではありません。
何か悪いことをしてしまったとき、しっかり謝れる人は気持ちよく付き合える人です。
私も悪いと気づいたときには、すぐ謝るようにしています。
すぐ謝ることが大切です。
時間が経つにつれて、亀裂が広がります。
私が留学しているころ、両親がやってきたことがありました。
ロサンゼルスにあるLAXという大きな空港で待ち合わせでした。
私は、待ち合わせに3時間も遅れる、という失敗を犯してしまったことがあります。
出口は1つという思い込みのせいで、出口を間違えてずっと待っていたのです。
空港カウンターの人に聞いても「ここだ」と言います。
しかし、2時間近く待っても、出口から両親が出てきません。
明らかにおかしいのに、こればかりはどうすることもできません。
不安になった私は、空港にある有料パソコンで、飛行機の便を再チェックしましたが、やはり間違っていません。
出口が違うと気づいたのは、諦めて家に戻ったときにチェックした父からの留守電でした。
留守電がなければ、もう1つの出口を知らずにずっと家で待つことになっていたでしょう。
今、思い出しても、ぞっとします。
留守電を聞いてびっくりした私は、再び空港へ急いで向かいました。
3時間の遅刻です。
1年ぶりの両親との再会になります。
最初の一言が「すみませんでした」という謝罪になるとは思いませんでした。
こればかりは頭を下げて謝りました。
「すみませんでした」と大きな声で言ったのを覚えています。
この出口のことは、私も一緒にいた運転手の人も知りませんでした。
仕方なかったと言えば、それまでです。
しかし、私が相手に迷惑をかけたことは、事実です。
ここで言い訳はいけません。
本当は言い訳をしたかったのですが、ぐっとこらえて私は何も言いませんでした。
両親からひどく文句を言われましたが、私の責任と感じたので、謝りました。
かなりつらかったのを覚えています。
何か言ったところで、何にもなりません。
私の全責任であり、その日1日は険悪な雰囲気の中、ロサンゼルスを観光しました。
ロサンゼルスをあんなに重く歩いたのは初めてでした。
両親であろうと友人であろうと、謝るときは謝ることが大切です。
自分に悪い点がなくても、時には謝らなければならないときがあります。
責任をなすり付けてはいけません。
自分が悪いときだけ謝るのではなく、とにかく相手に迷惑をかけてしまったら、必ず謝ることが大切なのです。