私は、グリーンピースが苦手です。
独特の食感といい、味といい、生理的に受け付けません。
無理に食べると、吐き気がします。
人なら誰しも、嫌いな食べ物の1つや2つ、あります。
嫌いな食べ物は、人それぞれです。
そんななか「魚料理は嫌い」という人がいます。
魚の味や食感が苦手なのかなと思います。
しかし、魚が嫌い人の言い分を聞くと、魚の肉は好きだと言います。
不思議な回答です。
では、何が苦手なのかというと、たいていみんな、同じことを言います。
「骨が嫌だ」というのです。
魚には骨があって食べにくいから、魚が嫌いになっているのです。
たしかに魚は、好き勝手な方法で食べようとすると、骨がうまく取れなくて苦労をします。
骨を取るのが面倒であったり、喉に刺さったりなど、しかし、骨が取りにくいだけで、すべての魚と魚料理を完全否定するのが、もったいないことです。
食生活の幅が狭くなり、人生の楽しみも制限されていまいます。
もともと生理的に受け付けないなら、どうしようもありません。
生理的に受け付けない苦手意識は、そう簡単に改善できるものではありません。
しかし、魚料理は違います。
魚への苦手意識の大半は、骨です。
それは練習によって克服できるものです。
本当に克服すべきは「骨の扱い方」です。
練習をすれば、きれいに骨が取ることができるようになります。
骨を上手に取れるようになると、自然と魚への苦手意識も小さくなります。
またある程度、骨がきれいに取れるようになると、かえって快感を味わえるようになる食材でもあります。
すぱっときれいに骨が取れる様子が、見た目も気持ちもすっきりして、快感なのです。
骨がきれいに取れるようになれば、おいしくいただけるようになり、魚も好きになれるのです。
魚に対する印象がよくなり、おいしく食べられるようになります。
魚料理に対する苦手意識の大半は、ほかとは違い、練習しだいで克服できるものなのです。