極端に言ってしまえば、テーブルマナーは面倒くさいルールばかりです。
最初は、誰もが面倒だと思います。
「食べるときくらいルールを気にせず、自由に食べたい!」
しかし、面倒なことを嫌がっているのは、わがままを言い張る子どもと同じです。
たしかに自由は大切ですが、自由しかないのは秩序がありません。
多くの人が共存する社会では、面倒でも守らなければいけないマナーがあります。
周りの人に迷惑をかけないからこそ、自分も共存できるわけです。
フォーマルなレストランでも同じです。
法律があるわけではありませんが、守るべきルールがあります。
大声を出さない。
食事は、できるだけ残さない。
食事中は、できるだけ中座しない。
給仕を呼ぶときは、手を挙げる。
食事中はナプキンを膝の上に置き、中座の際は椅子の上に置く。
そのほかにも数多くあります。
そういう面倒なことを嫌がらない人が、かっこいい。
ルールというのは、相手や周りの人に迷惑をかけないためにあります。
ルールを守っている姿が相手に安心感を与え「この人とは長いお付き合いができそうだ」と好印象を抱かれるのです。