私がテーブルマナーを身につけようと思ったきっかけは、憧れでした。
19歳のころ、単身でアメリカに留学をして、およそ3年半、海外生活を体験しました。
アメリカでは西洋料理の本場です。
今まで日本の生活では、箸を使った食事が多かったのですが、急にナイフとフォークを使う機会が増えました。
最初は違和感がありましたが、すぐ慣れてきました。
また、外食が好きで近場に洋食レストランもたくさんあったので、友人と一緒に頻繁に食事にいったものです。
そこで衝撃を受けたのです。
数多くのテーブルマナーの達人たちを目にしました。
テーブルマナーが整っている人は、めちゃくちゃかっこいいのです。
私はそれまで「テーブルマナーなんて面倒。堅苦しいだけだ」と思っていました。
しかし、その考えを吹き飛ばしてしまうほど、かっこいいのです。
これまでの私が考える食事とは「腹を満たすだけ」が目的でした。
しかし、テーブルマナーがしっかり決まれば、美しくてかっこいい。
その姿に、憧れました。
単に食事をしているだけですが、かっこいい。
「あんなふうにかっこよく食事がしたいな」
そういう憧れが、テーブルマナーを学びたいという原動力へと変わりました。