食生活を豊かにしたいなら「ながら食い」には注意してください。
ながら食いとは、読書・テレビ視聴・スマホ操作など、何かをしながら食事を取ることをいいます。
本を読んでいると本に注意が向き、テレビを見ているとテレビに注意が向き、スマホを操作しているとスマホに注意が向きます。
時間を効率よく使いたいため、ながら食いをしている人も多いでしょう。
しかし、別のことに注意が向くため、味やおいしさが感じにくくなります。
味やおいしさが半減、あるいはそれ以下になります。
どんなにおいしい食事も、ながら食いをしていると意味がありません。
ながら食いをしているかぎり、食生活を豊かにするのは不可能です。
ながら食いは「満腹感を得にくい」という悪影響も指摘されています。
食事以外のことに注意が向いているため、腹八分目になっても気づきにくく、食べすぎる傾向があります。
ながら食いをすると、肥満を招く恐れがあり、健康にも悪影響です。
ながら食いは、時間を有効に使う点では効果的ですが、食生活を豊かにする点では悪影響しかありません。
仕事に終われ、忙しい日々を送っている人もいるでしょう。
多忙の日々を送っている人の場合、ながら食いにならざるを得ないこともあるはずです。
そうした場合「週末だけ」「夜だけ」でもいいので、食べることだけに集中する時間を作ってみてください。
毎回の食事が難しくても、ときどきであれば現実的でしょう。
定期的が理想ですが、難しい場合は不定期でもかまいません。
ながら食いをしない機会は、意識的に作ることが大切です。
週に1回あるだけでも違います。
なかなか思うようにいかないこともあるでしょうが、できるだけ意識をして取り組んでみてください。
喫茶店で友人とおしゃべりを楽しみながら食べるときもあるでしょう。
本来であれば、会話を中断して食べることに集中するのが理想ですが、場の雰囲気もあって難しいことがあるはずです。
そんなときにおすすめの工夫があります。
会話のテーマを「料理」に向けましょう。
料理が提供されたら、目の前の料理に話を振って会話を楽しめばいいのです。
「おいしそうだね」
「盛り付けがきれいだね」
「これ、すごくおいしいよ」
料理に関する会話をすれば、おしゃべりを楽しみつつ食に集中できます。