食事を味わうとき、忘れがちなのは「香り」です。
きちんと香りも楽しんでいますか。
食べるとき、味ばかりに注意が向いて、香りが忘れがちになっていることがあります。
香りも味わいの1つです。
見ることも触れることもできませんが、味わいを構成する重要要素の1つです。
香りだけで感動することもあります。
本当にいい香りは、時間を忘れさせてくれる力があります。
一瞬で現実を忘れさせ、夢の世界に連れて行ってくれます。
特に温かいものは香りを楽しみやすい。
湯気が立ち上っていたり食材の香ばしい香りが漂っていたりします。
冷めてしまった料理でも、オーブンや電子レンジで温め直せば、再び香りが漂い始めます。
出来たての牛丼であれば、肉汁の香りが漂っているでしょう。
肉汁のジューシーな香りは格別です。
肉の香りを楽しむと食欲がかき立てられ、胃がうずうずしてきます。
温かい麺類であれば、スープの表面から湯気が立ち上っているでしょう。
湯気に鼻を近づけ、香りを楽しみましょう。
麺がよりいっそうおいしく感じられるに違いありません。
食べ物だけでなく、飲み物でも同じです。
ホットコーヒーやホットココアは、味はもちろんのこと、香りも楽しみましょう。
挽きたてのコーヒーや出来たてのホットココアなら、間違いなくいい香りが漂っています。
心地よい香りには癒し効果があります。
すうっと嗅ぐだけで全身の緊張がほぐれ、リラックスができるでしょう。
蓋のついたコップなら、蓋を取って嗅いでみると、鮮明に香りを楽しめます。
香りを楽しむときは、目をつぶると効果的です。
視覚を遮断すると嗅覚に集中しやすくなり、より香りを楽しみやすくなります。
きちんと香りを楽しめば、食事の感動もいっそう大きくなります。
嗅覚も五感の1つです。
嗅覚を研ぎ澄ませて、しっかり香りを楽しんでください。
せっかく食事を楽しむなら、香りも楽しまなければ損です。
食事は、目や口だけでなく、鼻でも楽しむものです。
視覚や味覚だけでなく、嗅覚もしっかり働かせましょう。
たかが香り、されど香り。
すうっと嗅いでみるだけでいいのです。
香りだけで幸せな感覚に浸れ、ますます食欲を満たしていけます。