あなたの食事の所要時間はどのくらいでしょうか。
食べ始めてから食べ終えるまでの時間です。
10分くらいでしょうか。
15分くらいでしょうか。
早食いの人なら、3分や5分という短時間もあるかもしれません。
大まかでかまわないので、平均所要時間を考えてみてください。
朝食・昼食・夕食のタイミングによって異なるでしょうが、それぞれ所要時間があるでしょう。
把握していなければ一度試しに計ってみるといいでしょう。
あなたにお願いしたいのは「食事の所要時間をあと1分伸ばす」ということです。
食事の時間を伸ばしてください。
たった1分でいいのです。
1分伸ばすだけで、あなたの食生活が豊かになります。
食事の所要時間を伸ばすことに眉をひそめる人もいるでしょう。
「だらだらしてしまう」
「無駄な時間が増えるだけ」
「食事の時間が伸びたら、仕事が遅くなる」
「食事はさっさと済ませるのがいい」
「たかが食事なのだから、むしろ所要時間を短くしたい」
たしかに食事の時間は非生産的な時間かもしれません。
食事をしている間は活動がストップします。
少しでも食事の時間を短くして、建設的なことに時間を使いたいと思うことでしょう。
しかし「食事は短時間で済ませるのが正義」という考え方は少し短絡的です。
もう少し視野を広げて考えてみてください。
食事の時間は、おいしさを楽しむ時間なのです。
食事の所要時間が1分長くなるということは、おいしさを楽しむ時間も1分長くなるということです。
これは豊かなことです。
そして幸せなことです。
おいしさを楽しむ時間が長くなるのですから意味があって有益なことです。
「たった1分では何も変わらない」
そう思っているなら誤解です。
食事の雰囲気は、1分の違いで変わります。
余裕のある穏やかな食事に変わります。
食事の味に集中できるようになります。
リフレッシュ・気分転換の効果も高まるでしょう。
同席者がいるなら、食事中の会話を楽しむ時間が1分長くできます。
食後の余韻もいっそうよくなります。
食事の時間も人生の一部です。
人生の一部であるかぎり、1分1秒を貴重なものとしてきちんと楽しんでおくことが大切です。
食事の所要時間をあと1分長くするだけでいいのです。
食事の所要時間が10分なら、11分に伸ばすだけです。
いきなり10分伸ばすのは難しくても、1分伸ばすだけなら簡単に取り組めるでしょう。
不必要にだらだら伸ばす必要はありませんが、ある程度の時間をかけることは大切です。
たかが1分、されど1分です。
食事の所要時間を1分伸ばすだけで、あなたの食生活が向上します。