「おや。ここに行ったことがあるぞ!」
国内旅行をしていると、行ったことのある街並みがときどきテレビに登場することがあります。
ただその風景が映っただけで、テレビに釘付けになる。
あらためて考えると、不思議です。
集中しなさいと誰に言われるまでもなく、自然と集中して見てしまう。
一度でも行ったことがあると、やはり思い入れがあるため、関心を抱いてしまいます。
海外でも同じです。
たとえば、アメリカのロサンゼルスに海外旅行に行ったとします。
ビバリーヒルズ・サンタモニカ・ハリウッドなどを楽しんで帰国します。
帰国してからは、ロサンゼルスに対して敏感に反応する自分がいるはずです。
テレビでビバリーヒルズ・サンタモニカ・ハリウッドなどが映るたびに「行ったことあるぞ」と思って、見てしまいます。
もう少し規模を大きくして言えば「アメリカ」という国に対しても「行ったことあるぞ」と思うようになります。
アメリカのニュースを、以前より興味を持ち、注意深く見ることができるようになります。
国内旅行の例と同様、集中しなさいと誰に言われるまでもなく、自然と集中して見てしまう。
ここです。
興味があるから行くのではありません。
行くから興味が出てきます。
海外に関心を持つのは、実は難しいようで簡単です。
一度、その土地に行けばいい。
自分が一度行ったことのある場所は、その後、自然と気になり始めます。
早くから海外を経験すれば、自然と海外に関心を持つようになります。
海外に関心を持つことで、テレビのニュースをより深く聞けるようになり、国際感覚が養われます。
海外に行った効果は、すぐは表れません。
帰国後、そういう変化が、少しずつ表れてくるのです。