「人生はこんなもんだろう」
人間は不思議なもので、長く生きていると、すべてを見聞きしたような気になります。
長く生きると、毎日が繰り返しになり、新しい情報が入ってこなくなります。
すると、すべてを知ってしまったかのような感覚になります。
「もう新しいことはないのではないか」と思えてくる。
しかし、そうではない。
知らないだけです。
新しい情報が入ってこないと頭はどんどん固くなり「人生こんなものか」と卑屈で投げやりの態度になってしまいやすい。
頑固になり、態度やマナーも悪くなります。
固くなった頭にもう一度柔らかさを取り戻すためには、想像できないような光景を目にすることです。
本当に素晴らしい景色というのは、心を浄化させ、これまでの常識を一変させます。
私が度肝を抜かれた光景の1つは、ロサンゼルスにある「グリフィス天文台からの夜景」です。
夜景は夜景でも、ここから見る夜景は、想像を絶する絶景です。
「世の中にこれほど美しい光景があったのか」
ダイヤモンドがちりばめられたかのようにきらきら輝く夜景に、完全に言葉を失い、放心状態になります。
生きていてよかったという言葉を普段は恥ずかしくて言えませんが、このときばかりは本当に生きていてよかったと思いました。
そのくらい想像を絶する美しさと感動があります。
海外で一度、想像の範囲を超えた光景を見ることです。
すると、一変します。
自分が大きいと思っていたスケールの小ささに、反省します。
まだまだ世の中には新しいことや感動できることがたくさんあるぞ、と思えてきます。
海外にはこのほか、数多くの絶景があるはずです。
特に「世界遺産」として登録されているものには、どれも素晴らしいものばかりです。
「人生こんなものか」と思い始めたら、一度ショックを受けに海外旅行してみましょう。
一瞬で、変わります。