私は、もし「ペットを飼うのは大変ですか」と聞かれれば「大変です」と答えます。
大げさに答えるつもりです。
「大変」では生ぬるく、うまく伝えられません。
自分がペットを飼った経験があるのでわかりますが、大変です。
ペットといえば、新聞や雑誌で「かわいい」「癒される」という言葉で宣伝され、プラスのイメージが先行しがちです。
もちろんかわいくて癒されるし、生活が華やかになる面も数多くあります。
しかし、実際に飼い始めてみるとわかりますが、大変です。
飼い始めた当日から、餌を散らかし始め、糞をそこら中に撒き散らし、吠えたり泣いたりして、世話が大変です。
たまには犬も体を洗ってあげる必要があります。
お座りやお手も、なかなか覚えない。
散歩をすれば、犬のする糞の後始末も必要です。
テレビで見たイメージと全然違うではないかと思うでしょう。
そうした「大変さ」を受け入れられる人でないと続けられません。
「一生付き合えるかどうか」です。
飼い始めればわかりますが、どんなにかわいい顔をしていても、手間暇がかかります。
時間もお金もかかります。
そのくらいの覚悟がある人だけ、動物を飼ってほしい。
覚悟がなければ、ペットはほうっておかれ、ついには捨てられるかもしれません。
中途半端な気持ちで飼うと、挫折します。
単にかわいいという理由で飼い始めたなら、手間がかかるとわかれば「いらない」と思い、捨ててしまうことになるでしょう。
それはかわいそうです。
捨てられたペットはどうなるか、ご存じでしょうか。
ここでは書けないような悲惨な結末が待っています。
家族が1人増え、育てていく人だけが飼うほうがいい。
ペットにとっても、真剣に育ててくれる飼い主のところがいいはずです。
「この子のためなら何でもできる」という愛情のある人だけが飼い続けることができます。
完全に家族が1人増えると思ったほうがいい。
そのうえで、かわいらしさや癒しがあるのです。