執筆者:水口貴博

犬との愛情を育む30の育て方

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犬と触れ合っていると、運動能力は自然と伸びる。

犬と触れ合っていると、運動能力は自然と伸びる。 | 犬との愛情を育む30の育て方

私が生まれて初めて飼ったのは、幼稚園のころでした。

「クッピー」という雑種の犬のペットがいました。

名前も私が付けました。

飼い始めた当初は、まだ子犬でした。

初めてのペット。

嬉しくて、その日から毎日散歩が日課になりました。

その散歩を通して、一緒に歩いたり走ったりする機会がたくさんできました。

家族と一緒に散歩をすれば、犬の散歩と同時に、家族とコミュニケーションの機会にもなっていました。

いつの間にか、親と子と結びつけてくれる役目を果たしていたと感じます。

毎日、犬と野原を駆け回り、かけっこをしていました。

相手は子犬ですから、当然私のほうが走る速さは上でした。

ところで、犬は人間のおよそ4倍の速さで成長するというのをご存じですか。

犬の大型犬と小型犬では寿命に違いがあり、正確にはもう少し定義が異なりますが、おおむね4倍と考えていいでしょう。

犬の1歳は人間の4歳。

犬の5歳は、人間でいう20歳と同じです。

この犬の成長の早さには、驚かされました。

ほんの短い時間に、みるみるうちに大きくてたくましい犬へと変わっていきました。

田舎ですから車の通りも少なく、畑はたくさんありました。

100メートル以上もの長い道が、家の周りにたくさんありました。

毎日、クッピーとかけっこ競争をしていました。

稲を刈り終えて空き地状態になった畑があるので、そこがクッピーとかけっこ競争の場になっていました。

初めは子犬でしたから、私のほうが走るのが速かった。

しかし、数年後、成長の早いクッピーは、私より速く走るようになりました。

さすが犬だけあり、全力で走ると、車のようなスピードになります。

これが子どもでも悔しいです。

初めは自分のほうが早かったのに、後から抜かれるのはとても悔しい。

車のように速く走るクッピーを何とか追い抜いてやろうと思い、競争相手はいつも犬のクッピーでした。

散歩の時間では、ライバルとして見ていました。

その結果、毎日クッピーと競争している影響で、私の足腰も強化されていきました。

日課であるクッピーとの散歩。

思いきり全速力で走る。

そんなクッピーのおかげでしょうか。

ついに、私は学校で走るのが一番速くなります。

おそらく先天的な運動神経も多少関係してはいたでしょうが、クッピーとのかけっこ競争によって鍛えられた面も大きいと感じます。

全校生徒400人程度の小さな小学校ではありましたが、校内で一番速く走れるのは快感でした。

しかし、です。

それでもクッピーだけにはかないません。

盛りの犬が本当に全速力で走ると、まさに車と変わらぬスピードです。

私のライバルはいつもクッピーだったのです。

犬との愛情を育む育て方(3)
  • 犬との散歩で、足腰を鍛える。
言葉はなくても、犬とは会話ができる。

犬との愛情を育む30の育て方

  1. 人と犬とは、すでに長い付き合いがある。
  2. 愛着がつくから、名前をつけるのではない。
    名前をつけるから、愛着が湧く。
  3. 犬と触れ合っていると、運動能力は自然と伸びる。
  4. 言葉はなくても、犬とは会話ができる。
  5. 犬は、人の喜怒哀楽なら、理解できる。
  6. ペットを飼っている人は、なぜ感情豊かな人が多いのか。
  7. ペットを飼うなら、家族が増えるという覚悟が必要。
  8. ペットとの生活によって、本来の人間らしい生活リズムが整う。
  9. 動物は、言葉の意味は理解できないが、印象なら理解できる。
  10. ペットは飼い主に似るというのは本当の話。
  11. しっぽの振り方だけで、嬉しさの度合いが伝わってくる。
  12. ペットにかける金額の量で、ペットに対する愛情もわかる。
  13. 犬の臭覚は、人間の100万倍。
  14. 餌は、動物と人とを結びつける仲介になる。
  15. 犬は、顎の下をさすられるのが、一番リラックスする。
  16. 頭をなでられるのを嫌がる犬の気持ち。
  17. 触りたくても、触ってはいけない部分がある。
  18. 疲れたときこそ、ペットとじゃれ合おう。
  19. ペットと触れていると、純粋な気持ちになれる。
  20. 飼い主とペットの関係は、もはや親子関係と同じと言っていい。
  21. 犬を飼っていると、おしゃれに気を使うようになる。
  22. 犬を飼っているかぎり、足腰は弱らない。
  23. 本来、食事は大喜びするもの。
  24. 犬は、人間よりはるかに虫歯になりにくい。
  25. 犬と一緒に歩けば、当たり前の道に発見があふれかえる。
  26. 犬は悪くない。
    しつけが悪い。
  27. ペットに話しかけているうちに、心のつかえは取れてくる。
  28. 言葉が通じないからこそ、言葉以外のコミュニケーション能力が鍛えられる。
  29. 本当に困ったとき、犬はきちんと助けてくれる。
  30. 犬は死ぬ直前、意外な行動に出る。

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