私は肉を食べるときに、いつも思うことがあります。
「この肉は、命なんだ」と心が動きます。
「いただきます」という一言は、食事をいただきますという意味だけではありません。
「命をいただきます」という意味が含まれています。
肉を食べるときには、命であることに気づくことが大切です。
あなたが長く生きるために、ほかの生き物があなたのために命を落としているのです。
「食物連鎖」という言葉があります。
基本的な食べる、食べられるという動物たちのピラミッドです。
その基本的な食物連鎖は、人間界では壊れています。
人間のみが、食べる側に回っています。
残りの動物たちは、すべて食料です。
人が生きるためには、食べるということが必要です。
何かを食べることになるのです。
少し痛々しい話かもしれませんが「食べる」というのは「ほかの動物たちの命をいただいている」ということなのです。
生きるためには、必要なことですから、抜かすわけにはいきません。
菜食主義とはいえ、肉の栄養価値は素晴らしい物があります。
タンパク質をはじめとする、ビタミン、ミネラルといった「生きるために必要な栄養」がすべて揃っています。
食べられるために生まれてきたのではないかと思うほど、肉には栄養価値が勢ぞろいしているのです。
そんな肉を食べるときには「命をいただいている」ということに気づきましょう。
私は肉を食べるときには、私のために命を落としてくれた動物たちに感謝しています。
感謝しないと、私は単なる動物殺しになります。
感謝をすることで「生き物」が「食べ物」に変わるのです。