出てきた料理は、すぐ食べ始めるのが、大切な食事のマナーです。
日本料理の代表の1つに、寿司があります。
寿司は高級であるほど、握るのが早いです。
鮮度を大切にしているからです。
寿司を食べに行ったら、職人さんの寿司を握る速さに注目してみましょう。
素早いです。
できるだけ、お客さまに新鮮な寿司を食べていただくために、1秒でも早く、握ってくれているのです。
これは、お客さまへの愛情です。
「早く食べてもらいたい。できるだけ新鮮な状態でいただいてほしい」という、料理人の愛情が込められています。
世の中には、その料理人の愛情に気づいていない人がいます。
食事が出てきても、話をだらだらするばかりです。
せっかく出てきた料理に、なかなか手をつけません。
少しでも新鮮なものを楽しんでもらうため、素早く作ったのに、なかなか手をつけないのは、料理人や店員に失礼です。
一度でも、誰かのために料理を作った経験のある人なら、わかる感覚のはずです。
作った料理を、出した瞬間にすぐ食べ始めてくれるのは、本当に嬉しいものなのです。
作ってくれた料理人や給仕の気持ちに応えるためにも、出てきた料理は、すぐ食べ始めるのがマナーです。