私がロサンゼルスに留学しているときに、気づいたことがあります。
一度、社会に出てきてから、もう一度勉強するために学校に入りなおしている人が、意外に多いことが印象的でした。
当時、22歳の私は、28歳のお姉さんに、一度社会に出たのにどうしてもう一度学校に入るのかを尋ねてみました。
「学生のころは勉強が嫌だったけど、社会に出てしまえば勉強する時間が持てない。それで思い切って勉強しに来た」と言うのです。
彼女は仕事を辞めてでも勉強しに、わざわざアメリカにまで来ていました。
私たちは、学校を卒業したとたん、勉強を辞めてしまいます。
学校を卒業してからは「やっと勉強から開放された」と思い、のんびりしてしまいます。
しかし、やがて、勉強したくなる現象に襲われます。
夢を持った人が、じっとしているということはあり得ません。
必ず貧乏ゆすりをしたくなります。
それが「勉強」という行動に表れるのです。
学校を卒業し社会人になってしまうと、学校ではあれほど嫌だった勉強も、したくなります。
勉強は、学校を卒業すれば、すべて終わりというわけではありません。
学校を卒業してからのほうが、本当の勉強の始まりです。
学校では先生がいますが、社会では自分で先生を見つけなければなりません。
先生は、上司でもいいし、本でもかまいません。
向上させてくれる先生を見つけて、社会に出てからもどんどん勉強してしまいましょう。