ファッションセンスを輝かせようと、高級ブランドに手を出す人がいます。
高級ブランドの素晴らしさは、文化があることです。
長い歴史の中で培われた技術は、一般企業をはるかに上回ります。
たとえば、ブランドものの財布の細部を見てみましょう。
単に糸が結ばれているだけのように見えますが、糸がほどけないように独特の作りになっているはずです。
それは普通の人にはできない技です。
高い技術を持った職人が、一つ一つ手作りで作ったものは、値段が高いだけあって、壊れにくく丈夫です。
高級ブランドほど色あせにくく、壊れにくいです。
長い文化が生んだ、技術の結晶です。
そういう文化を味わいたい人や、壊れにくいものを長く使いたいと言う人は、高級ブランドを持ってもいいでしょう。
愛を込めて作ったものは、愛せる自信がある人が持つべきです。
しかし、1つ気をつけてほしいことがあります。
身につけるなら、1種類に統一させることです。
ファッションセンスを輝かせようと、さまざまな高級ブランドで身を固めている人を見かけます。
高級な衣服さえ身につけていれば、洗練されたファッションだと思っているようです。
さまざまなブランドを身につけていると、文化が対立して喧嘩してしまいます。
そういう服装には、知性ではなく、浮気心が感じられます。
ブランドを身につけるときに大切なのは「統一感」です。
揃っているからこそ、統一感が品性や美しさへと変わります。
1種類のブランドで統一していれば、好みが感じられます。
しかし、さまざまなブランドに手を出している人は「私は好きな人が5人います」という人と同じです。
単なる浮気性です。
かっこよければ誰でもいいというのではありません。
そういう人の心は移ろいやすく、愛情が薄いです。
好きになったら、とことん突き詰めます。
本当に愛があるなら「1人を徹底的に愛する」はずです。
それは人間だけでなく、ブランドでも同じです。
ブランドを身につけるなら、1つに絞ってください。
歴史や文化、壊れにくさやデザインを考慮して、自分に一番似合うと思ったら、それに統一して、浮気をしないのです。