ときどき、洋服を異様にたくさん持っている人を見かけます。
また、たくさん服を持っていることが、ファッションセンスだと思っている人もいます。
「ファッションに気を使っているのだ」
いえいえ、とんでもありません。
たくさん服を持つ人は、むしろファッションセンスのない人です。
どんなにたくさんの服があっても、着る服は限られています。
自分の体は1つしかないからです。
自分の体はたった1つしかないのに、豊富な種類の服をたくさん持っていても着るのは一着です。
ここで、おかしいと気づきましょう。
いくらたくさんの服を持っていても、着る服はほんの一部であり、着ていない服が大半です。
では、なぜこのようにたくさんの服を持ってしまったのでしょうか。
ほとんどの場合、洋服屋にいるときの気分に任せた「衝動買い」です。
自分の好みを自分でもわかっておらず、店員に「お客さま、よくお似合いです」というお世辞に乗せられて買ってしまいました。
「せっかく褒めてくれたのに断ると悪いなあ」と思い、断り切れずに買ってしまいます。
そういう人に限って、無駄な出費がかさみます。
「店員に乗せられやすく、おだてに弱く、断れない。そのうえ自分の好みもわかっていない。おまけに浪費家」
いろいろな服を持っている人には、そういう弱い心が見えます。
おしゃれどころではなく、むしろかなり危険な状態です。
服をたくさん持てばいい意識を変えることです。
本当に自分らしいお気に入りの服だけを持って、そういう服にこそお金をかけるべきです。
本当に普段使う大好きな服だけを持つという意識に変えます。
一品豪華主義でもかまいません。
たくさん服を持っていても、着るのは一着だけです。