『ローマの休日』で有名なアメリカの映画女優といえば、オードリー・ヘップバーンです。
『ローマの休日』で主演したことがきっかけで、ショート・ヘアを流行させ、世界的な人気女優となりました。
そのほか、ニューヨークの宝石店「ティファニー」を観光名所にした『ティファニーで朝食を』に出演。
『麗しのサブリナ』『昼下がりの情事』などに出演し、一躍、世界的な清純派スターになりました。
アメリカ映画協会が発表する「最も偉大な女優50人の1人」にも選ばれています。
その映画で活躍した栄光が強いため、意外に知られていないことがあります。
彼女は晩年、国際連合児童基金のユニセフ親善大使に就任しています。
世界中の貧しい子どもたちを救おうと、ユニセフ親善大使として、世界中の貧しい子どもたちの元へ駆けつけました。
就任の際、彼女はこう言いました。
「私は、ユニセフが子どもにとってどのような存在なのか、はっきり証言できます」
「私の場合、第2次世界大戦の直後に食べ物や医療の援助を受けた子どもの1人だったのですから」
彼女が戦争を体験しているため、貧しい生活がどれほど大変で苦しいのかを知っているのでしょう。
一方、成功・栄光・名誉に恵まれた生活を送る現実にもギャップを感じ、心苦しく思ったのでしょう。
「自分さえよければいい」という考えで生きるのは、他人に申し訳なく、自分にとっても許せなかった。
彼女が映画で大成功を果たした後、彼女は死ぬまでユニセフ親善大使として世界中を駆け回りました。
彼女が今でも輝いて見えるのは、若き日のきれいな顔立ちだけではありません。
晩年の死ぬまで貧しい人を救おうとする気持ちが、彼女の輝きをよりまぶしいものにさせています。
またそういう気持ちが自然と、あの優しい表情にもなっているのでしょう。
「自分さえよければいい」という考えを持っていませんか。
美人に必要なのは「困っている人を助けよう」という気持ちです。
そういう気持ちが、その人の輝きをより強くさせるのです。