恥ずかしい顔を見られたくないと、電車の中で一生懸命にお化粧をしている女性を見かけます。
私は、いつも違和感を覚えます。
その姿が、すでに恥ずかしい姿だからです。
男性からだけでなく、女性から見ても同じふうに思うはずです。
しかし、本人はそれにまったく気づいていません。
本人は「主観的な目」しか持っていないからです。
自分で見る自分しか、見えません。
自分を把握するためには、2つの目が必要です。
ほとんどの人は「主観的な目」は十分すぎるほど持っています。
鏡を見て、自分から見る自分の姿はよく確認できています。
電車の中で化粧をする女性に欠けているのは「客観的な目」です。
本当に大切なのは、他人から見えている自分を知る客観的な目です。
他人から見れば、自分はどのような姿になっているのかという客観的な目があれば、何が恥ずかしいのか気づけます。
人前で化粧をしているという恥ずかしい姿に赤面することでしょう。
そういう感性を養うことが、まず大切です。
たとえば、今あなたの状況はいかがでしょうか。
自分では「こんなふうに見えているだろう」という自分がいるはずです。
では、10メートルほど離れた場所から、他人から見えている自分を想像してみましょう。
おそらく想像とは違った自分になっているはずです。
姿勢が悪かったり肘をつく癖があったりなど、気づくことでしょう。
美しくなるためには、客観的な目で自分を見ることが必要なのです。