「絶対に相手に失礼のないように会話をしたい」
「自分の発言に対して、相手はどう思っているのだろうか」
「相手の気持ちを知りたい」
相手に一切の失礼がないように、会話を心がけるのは立派です。
100点満点のコミュニケーションを目指すのは素晴らしいことです。
しかし、できたら天才です。
超能力でも使わないかぎり、相手の本当の気持ちはわかりません。
相手のことを100パーセント考え、100点の会話を目指そうと思っても、そもそも無理な話です。
私があなたの気持ちになろうと思っても、体裁ではできても、本質的には不可能です。
本人の気持ちや感じ方は、本人しかわかりません。
同じ会話でも、時と場合によっては、感じ方も変わります。
機嫌がいいときにはすべてが明るく聞こえますが、機嫌が悪いときにはどんな会話もいらいらします。
相手の気持ちをある程度予想できても、完全に把握するのは不可能です。
それがわかれば、気が楽になりませんか。
無理だとわかっていれば、80点くらいを目安にしてコミュニケーションを交わせばいい。
そもそも100点が無理ですから、いい具合に気が抜けることでしょう。
そうするしかありません。
そのくらい肩の力を抜いたほうがストレスも小さくなり、自然な会話ができるのです。