都会で暮らしをしていると、地方出身の人によく出会います。
いえ、地方出身者のほうが多いくらいです。
田舎にいるときはいいですが、都会に出たときには、地元の方言やなまりが強く感じられます。
人によっては、なまりを気にして、標準語に直している人もいます。
なまっていることが悪いと思って直そうとするなら、しないほうがいい。
なまりとはいえ、言葉です。
生まれ故郷のご先祖様が、長い時間をかけて作り上げたなまりを壊すのは、むしろ失礼です。
生まれ故郷の文化の結晶と考えていいでしょう。
なまりの長い時間と歴史を感じてください。
堂々となまって話す人は、地元を大切にしている姿勢がうかがえます。
なまりで話をする人は、はじめこそ驚きますが、なぜか心の温かみを感じます。
都会にいながらにして、地元の文化も大切にしているということが、ひしひし伝わってくるからです。
都会に出ても標準語に矯正せず、あくまでも地元の言葉を貫こうとする人は、熱いハートが感じられるのは私だけではないはずです。