人との出会いとは何か。
その答えは私が口にしなくても、実はすべての人の心にすでに存在しています。
普段は、人との出会いの大切さに気づくことはできません。
人と出会ったときに、損得勘定を含めて考えてしまうからです。
「この人は、自分にとって得になる。損になる」
そういうプラスマイナスを持ち込んでいるから、大人になるほど人間関係の本質を見失ってしまいます。
では、人との出会いの大切さを気づく方法とは何でしょうか。
あなたが100歳の大往生で、あと3時間でこの世を去るところを想像しましょう。
幸せな人生を十分に生きて、自分の死が目前に迫っているところを想像します。
できるだけはっきり細かく想像しましょう。
死んでしまえば、もう一生、人と出会うことはできません。
この世を去れば、今付き合っているすべての人たちとは、永遠のお別れです。
すべての人に対して「損得」について考えることはないはずです。
同時に100歳まで生きてこられたのは、多くの人たちとの出会いのおかげだと自覚できるはずです。
そのとき初めて、人との出会いの貴重さや貴さに気づけます。
あなたの内側からこみ上げてくる、感謝の気持ちがあることでしょう。
今この瞬間から、人との出会いの貴重さが、湧き上がってくるはずです。
死ぬ瞬間に気づくのではなく、生きている今この瞬間に気づきましょう。
すべての人は、自分の味方であり、素晴らしい存在なのです。